日本最大の料理レシピサービス「クックパッド株式会社」 が、2019年の「食トレンド大賞」を発表しました 。
クックパッドの検索データ分析ツール「たべみる*1」や「クックパッドニュース*2」 のアクセス数などをもとに、その年を代表する家庭料理のトレンドキーワードを選出している「食トレンド大賞」。
2019年は、どんな食のトレンドキーワードが選ばれたのでしょう。
「食トレンド大賞」の結果から、2019年の食の動向を振り返ってみました。
2019年「食トレンド大賞」選出キーワード
まずは、2019年「食トレンド大賞」の結果を
チェックしてみましょう。
2019年「食トレンド大賞」
大賞 下味冷凍の肉おかず
準大賞 生食パン
その他の注目トレンドキーワード
バスクチーズケーキ/タピオカ/ごちそうおにぎり/
おかず味噌汁/保存袋でつくる梅干し/ふわふわ卵炒め/
悪魔のチャーハン/非常時に役立つレシピ
2019年の大賞に輝いたのは「下味冷凍の肉おかず」でした!
その選考理由について、「クックパッド」さんは、
こう分析しています。
調理前の下処理をすませているため、あとはそのまま加熱するだけ。日持ちし、かつ準備時間もほぼかからないため、忙しい平日のごはん作りを楽にしてくれるアイテムとして重宝されています。また、2019年は増税直前の9月末に食材のまとめ買い需要が高まり、「下味冷凍」をする人が増加。中でもヘルシーでリーズナブルな鶏肉を中心とした肉おかずの保存が注目を集めました。
大賞以外に選定された食トレンドは…
準大賞の「生食パン」は空前の食パンブームを受けての受賞。人気店の味を自宅でと、食パンづくりに挑戦する人も増えているようです。
一方、注目のトレンドキーワードにあげられている「バスクチーズケーキ」はスペイン・バスク地方のチーズケーキ。とろりとした食感が人気を呼び、コンビニスイーツにも登場しています。
「ごちそうおにぎり」「おかず味噌汁」は定番メニューに一工夫して、具沢山のごちそうに仕上げるというアイデア。
「悪魔のチャーハン」はコンビニでも人気となった「悪魔のおにぎり」のチャーハン版で、ごはんに天かすや青のり、麺つゆを混ぜ込んでつくる一品。インパクトのある名前と手軽な材料でおいしくつくれることから人気となったようです。
また、「ふわふわ卵炒め」は献立がシンプル化する中、一皿で栄養バランスのとれた料理として人気が上昇。「炒めもの×卵 の組合わせ検索が年々増加し、今年は“卵炒め”というメニュー名が定着した」とクックパッドは解説しています。
「手間とお金をかけずにおいしく健康に」。
これは、誰もが願うことですよね。
「2019年はますます『献立のシンプル化』が進み 、その一方で少しのこだわりを楽しむ『一点ごちそう主義』の傾向が見られた」との分析もありました。
そのほか、「保存袋でつくる梅干し」など、現在の生活スタイルに合わせて伝統的な手仕事を楽しむ方法も検索上位にランキング。
自然災害の多かった2019年は「停電で電気が使えないときのレシピ」や「買い物に行けないときのつくりおきレシピ」など、 非常時を想定したワードも多数検索されたようです。
(上段左から、下味冷凍の肉おかず/生食パン/バスクチーズケーキ/タピオカ/ごちそうおにぎり 下段左から、おかず味噌汁/保存袋でつくる梅干し/ふわふわ卵炒め/悪魔のチャーハン/非常時に役立つレシピ)
*1 「たべみる」とは日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」の検索・アクセスログデータを活用したビッグデータサービス。2019年「食のトレンド大賞」賞選出にあたり、2019年1月1日~11月20日にクックパッドで検索された約12万種類の検索語を対象に分析を行った。
*2 「クックパッドニュース」とはレシピ紹介記事をはじめ、食の専門家による寄稿コラムやインタビュー記事など、毎日の食卓を楽しくする“料理の知恵”と食のトレンド情報を発信しているメディア。月間約2500万PVを誇る。
「下味冷凍」はいまや家庭料理の定番調理法
2019年の食のトレンドキーワード1位となった「下味冷凍の肉おかず」。
「下味をつけて冷凍する」という保存方法自体は以前からあるものですが、共働きの家庭や仕事で多忙な人が増えて「平日の調理時間を短縮したい」というニーズが増加したことが、今回の大賞受賞につながったようです。
ちなみにクックパッドで「冷凍、下味」で
検索すると表示されるメニューは700品以上!
クックパッドのレシピで「冷凍、下味」とクロス検索される材料名は鶏もも肉、鶏むね肉、豚肉が多く、魚、牛肉、挽き肉も検索ワードに入っています。
検索で表示されたレシピの手順の基本は…
①材料を下処理して下味をつける →②解凍した後、またはそのまま加熱調理する というシンプルなもの。
メニュー名自体は「照り焼き」「生姜焼き」「唐揚げ」「柚庵焼き」など、さまざまですが、メニュー名にはみな「下味冷凍」というワードが入っています。
2019年の大賞を受賞するほどですから、
クックパッド利用者のみなさんにとって、
「下味冷凍」はすっかりおなじみの
ワードということですね。
Googleでも「下味」と打つと、検索関連キーワードにずらりと「下味冷凍×◯」というワードが並ぶくらい、「下味冷凍」はいま注目のワードとなっているようです。
アレンジも簡単。節約にもなる「下味冷凍」
「下味冷凍」のメリットは、
なんといっても「時短、簡単」が実現できること。
特売日に食材をまとめ買いしてつくれば節約にもなる「下味冷凍」は、家庭料理の強い味方といえるでしょう。
しかも、下味したおかずを小分けにしておけば、アレンジも簡単。
たとえば、生姜醤油で下味した鶏肉なら、唐揚げ、立田揚げ、天ぷら、生姜焼き、チャーハン、中華炒めなど、さまざまな料理に活用できます。
毎日の献立に悩んでいる方、忙しくて料理の時間がとれないという方は、クックパッドのレシピや、下味冷凍のテクニックをまとめた本を参考に、簡単・便利でおいしくつくれる「下味冷凍」メニューにトライしてみてはいかがでしょう。