「カリフォルニア くるみ協会」が2011年から実施している「くるみパン オブ・ザ・イヤー グランプリ 」。
その年、一番人気のあったくるみパンを人気投票で決定するコンテストで、2019年はどんなくるみパンがグランプリに選ばれたのでしょう。
受賞パンをチェック。実際に食べてみようと思ったところ、こんな結果になりました。
人気投票で決まる「くるみパン オブ・ザ・イヤー グランプリ 」
カリフォルニアのくるみ生産農家と加工業者を代表する米国農務省の外郭団体である「カリフォルニア くるみ協会 」が毎年、実施している「くるみパン オブ・ザ・イヤー グランプリ 」。
カリフォルニア くるみ協会は、世界的に注目されているくるみを毎日手軽においしく食べる手段の一つとして、さまざまなな「くるみパン」が日本で定着することをめざして「くるみパン オブ・ザ・イヤー グランプリ 」を開催。
自薦他薦を問わず、カリフォルニア くるみ協会の公式サイトに投稿されたおすすめのくるみパンの写真の中から、投票により各賞が選ばれています。
2019年は7月1日〜9月30日の予備選期間中に97点のくるみパンの写真が投稿され、投票数の高い上位20点が決選投票に進出。総投票数16,470票の中から上位4賞が選ばれました。
「くるみパン オブ・ザ・イヤー グランプリ2019 」の受賞パン
「くるみパン オブ・ザ・イヤー グランプリ2019 」の結果は…。
みごとグランプリに輝いたのは、セブン&アイグループと株式会社 武蔵野フーズの共同開発商品「くるみパン 4個入」 。
金賞は敷島製パン株式会社(Pasco)の「PSSビターコーヒー&くるみのデニッシュ」、優秀賞は京都伊三郎製ぱん(株式会社のぶちゃんマン)の「くるみパン」が受賞。
さらに株式会社タカキベーカリー「石窯くるみパン」が、ヘルシーでスマートなくるみパンに与えられる特別賞「かしこいくるみパン賞」に選ばれました。
グランプリ 「くるみパン 4個入」
セブン&アイグループと株式会社 武蔵野フーズの共同開発商品
価格:118円(税抜・以下同)
くるみの香ばしい風味とカリッとした食感、ふんわり生地が特徴のロールパンです。1袋でレタス約2個分の食物繊維(5.2g)を摂取できます(レタス可食部215gを約1個分として)。 マーガリンは使わず、キャノーラ油とオリーブ油をブレンドした油を練り込んでいるのもポイント。
金賞 「PSSビターコーヒー&くるみデニッシュ」
敷島製パン株式会社(Pasco)
価格:170円
ほろ苦いコーヒーのクリームを、デニッシュ生地に巻きこみ、カリフォルニア産くるみをトッピング。焼き上げたあと、チーズグレーズでコーティングしています 。
優秀賞 「京都伊三郎製ぱん くるみパン」
株式会社のぶちゃんマン
価格:100円
やわらかい生地にくるみをたっぷりと練り込み焼成。最初はふわふわとした優しい口当たりで、噛むほどにもちもちとした弾力を感じられます。
かしこいくるみパン賞 「石窯くるみパン」
株式会社タカキベーカリー
価格:138円
サワー種を使用した生地にカリフォルニア産のくるみをたっぷりと加え、石窯の豊富な熱で包み込むように焼きあげた。 (2019年8月販売終了。現在は「石窯くるみパン」のよさを引き継いだ「石窯レーズン&くるみパン」を販売)
グランプリのくるみパンを食べてみようと思ったら…
必須脂肪酸のα-リノレン酸をナッツ類の中で唯一豊富に含み、一つかみで成人1日分の目安が摂取できる、くるみ。食物繊維、ビタミンB1、マグネシウムなどのミネラルを含み、抗酸化値も高いくるみは生活習慣病などの予防にも役立つと言われています。
パン好き、くるみ好き、さらに健康が気になる世代としては、グランプリを受賞した 「くるみパン 4個入」をぜひ食べてみたい。
ということでさっそく、セブンイレブンへ。ところが、店頭にその姿が見当たりません。
「人気がありすぎて売り切れたのか…」
帰宅後、念のためセブンイレブンのウェブサイトを見てみると、「くるみパン 4個入」の情報がどこにもない!
ちなみに、くるみを使ったセブンイレブンのパンは「もっちりぽこ(くるみ)」「食物繊維入りレーズン&くるみパン」(「くるみパン」そっくりのコンセプト、形ですが北海道のみの販売だそう)、「くるみブレッド2枚入り」の3品のみ(2020年1月18日現在)でした。
産地での天候不順や健康志向の高まりでくるみの価格が高騰していることから、一時生産を中止しているのか、あるいはリニューアルが予定されているのか…。
個人的には、セブンプレミアム・ゴールドの「金の◯◯」シリーズとして、バリューも価格もアップして登場してくるような気もしています。
というわけで「人気のくるみパンを食べてみました!」とお伝えできず、残念。
今後もお店をちょこちょこチェックして、みつけ次第あらためてご報告したいと思います。
「くるみパン オブ・ザ・イヤー グランプリ 」歴代グランプリ
最後に、「くるみパン オブ・ザ・イヤー グランプリ 」の歴代グランプリ受賞パンをご紹介します。
くるみパン好きの方は、ぜひチェックしてみてください。
2011年 「くるみパン」リトルマーメイド
カリフォルニア産の大粒のくるみがたっぷりと入ったカリッと香ばしいパン。(くるみ使用量:対粉35%)
2012年 「くるみ食パン」タカキベーカリー
カリフォルニア産のくるみを混ぜ込んだ生地を、しっとり口溶けよく焼き上げた食パン。
2013年 「くるみとオレンジのぱん」茶ぱん
道産小麦70%配合。麹酵母と太白ごま油を加えたもっちりした生地にカリフォルニア産くるみとオレンジピールを練り込んだ1品。
2014年「もちもちくるみパン」ファミリーマート
カリフォルニア産のくるみを練り込んだ、もちもちとした食感が特徴のパン。
2015年 「PASCO SPECIAL SELECTION くるみのカンパーニュ」敷島製パン
自家製レーズン発酵種使用の生地にくるみを練り込み、フランスパン専用オーブンで焼き上げたマイルドな酸味のカンパーニュ。
2016年「わさびくるみぱん」茶ぱん
道産小麦使用のもっちり生地にカリフォルニアくるみ、わさび、クリームチーズを合わせたちぎりパン。
2017年「PASCO SPECIAL SELECTION レーズンくるみハース 6枚入」敷島製パン
自家製発酵種を使い低温長時間発酵させた生地に、カリフォルニア産レーズンとカリフォルニア産くるみを練りこみ、石窯で焼いた直焼きパン。
2018年「石窯くるみパン」タカキベーカリー
2019年に「かしこいくるみパン賞」受賞。サワー種を使用した生地にカリフォルニア産のくるみを加え、石窯で焼きあげた。
■カリフォルニア くるみ協会(California Walnut Commission)とは
カリフォルニア州の約4,800軒のくるみ生産者と約100社のくるみ加工・販売業者から成る、カリフォルニア州食品農業局(CDFA)管轄の非営利団体です。1987年に設立され、生産者の課徴金と米国連邦農務省からの活動資金により、各種調査・研究、輸出相手国において商品の販売を伴わない啓蒙活動を行っています。海外では日本の他に韓国、中国、インド、トルコ、UAE、EU、ドイツ、スペイン、イギリスに代表事務所を置いています。対日活動は1986年にスタートし、その主な役割はカリフォルニア産くるみの需要拡大を目的とする宣伝、PR、販売促進、調査などを企画実施することにあり、高品質なカリフォルニア産くるみを広めるための様々なマーケティング活動を展開しています。現在カリフォルニアくるみ産業界は世界で流通するくるみの約2/3を生産しています。