こんにちは。Pandaです。
パン屋さんのパンは最高においしいけれど、おうちでつくった焼きたてのパンのおいしさは、また格別ですよね。
でも、パンづくりは時間がかかるし、こねるのも大変。
ホームベーカリーを活用すれば手間が減るとはいえ、あわただしい毎日。そうそう気軽に楽しむというわけにもいきません。
「だけどやっぱり家でつくったふっくら焼きたてのパンを食べたい!」
「でも手間はかけたくない!」
そんなわがままな願いを叶えてくれる強い味方が、吉永麻衣子さんの『冷蔵庫で作りおきパン」です。
今回は、面倒くさがりで不器用な私にも、おいしいパンが簡単につくれる
『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』(主婦の友社刊)をレビューします。
吉永麻衣子さん『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』
- 混ぜる
- こねる
- 冷蔵庫で一晩発酵
- 分割・成形
- 焼く
たった5ステップで、手軽に焼きたてパンが楽しめる、
吉永麻衣子さんの『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』(主婦の友社刊)
ボウルの中で生地を合わせたら、あとはさっとこねるだけ。
びったんびったん生地をたたきつける必要も、汗をかきかきこねる必要もありません。生地がひとまとまりになったところで冷蔵庫へ入れておけば、翌朝にはちゃんと生地が完成します。
焼き方も、面倒くさがりの私向き。オーブンはもちろん、オーブントースターでもフライパンでも、魚焼きグリルでも焼けてるというフレキシブルさなので、食べたいときに、いつでもぱぱっと焼成できます。
さらに、仕込んだ生地が冷蔵庫で最長5日間もつのもうれしいポイント。「仕込んでおいた生地を使って今日は、あれをつくろう!」と考えるのが、また楽しいんです。
『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』でパンづくり
『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』には、基本となる「プレーン生地」(砂糖、牛乳入り)、「全粒粉生地」(砂糖、オリーブオイル入り)、「甘生地」(砂糖、卵とバター入り)のレシピとそのアレンジパンが紹介されています。
そのほかに、トマトのベジ生地、かぼちゃのベジ生地、ほうれん草のベジ生地、にんじんのベジ生地、ブルーベリー生地といった野菜やフルーツを使った生地も載っているので、バラエティ豊かなパンが楽しめますよ。
ちなみに「プレーン生地」のつくり方はこんな感じです。
材料は強力粉、塩、砂糖、牛乳、水、インスタントドライイースト。
強力粉、塩、砂糖をボウルに入れ、牛乳、水、インスタントドライイーストを加えてへらで混ぜる。
本では、写真のように別のボウルに液体とイーストを入れて混ぜておいてから粉に加えるのですが、それだとイーストがボウルに残ってしまいやすく、粉とも混ざりにくいので、最近は液体とインスタントドライイーストをボウルに入れて混ぜたところに粉類を入れています。
ボウルの中で生地を2分ほどこねて、
生地がひとつにまとまればOK。
内側に油脂をぬった密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
つくり方は、分割前の生地を冷蔵し、5日間まで保存できる「5日間保存コース」のほかに、分割・成形してから冷蔵する「3日間保存コース」の2種類。
無精な私はもっぱら「5日間保存コース」でつくっています。
さて、翌日。8時間以上冷蔵庫に置いて1.5倍〜2倍にふくらんだ生地を食べるぶんだけ切り分け、オーブンシートを敷いた天板にのせて焼きます。
今回は、スケッパーで切りっぱなしにした生地を250℃設定のオーブントースター(余熱なし)で15分ほど焼成。
オーブントースタは上下のヒーター管が熱源なので、どうしても焼きムラができますが、外はぱりっと、中はふんわり。おいしく焼けました。
本の手順に従って、冷蔵庫から出した生地を復温せずにカットし、最終発酵をとらないで焼いていますが、焼き始めてから温度が上がるまでの間にいい具合にベンチ&発酵したことになるのか、気泡がきれいに入ってふんわりとした食感に仕上がります。
続いて、プレーンよりお気に入りの「全粒粉生地」。
粉と水を混ぜるところまでは「プレーン生地」の手順と同様です。
ひとまとまりになったらオリーブオイルを加えて、ひとつにまとめます。
本では、「オリーブオイルをたらし、手で生地ごと握りつぶすようになじませていく」となっていますが、なかなか生地と油が混ざらず、手がべたべたになるので、生地のくぼみにオイルを注ぎ、最初に端からへらで折り畳むようにして混ぜ、その後、手で混ぜています。
あまりいじらないほうが、ふっくら焼けるので、成形は切りっぱなしにすることが多いです。
こちらも250℃設定のオーブントースター(余熱なし)で15分焼成。表面の焦げが強くつきすぎるときはアルミホイルをかけて調節します。
『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』にはこのほか、全粒粉生地を使ったステッィクパンの成形方法や、「ウィンナーロール」「くるみ、ゴルゴンゾーラの丸パン」ラップサンド」「ベーコンエピ」のつくり方が紹介されていて、いろいろなアレンジが楽しめます。
ただし、丸めたり、のばしたりして成形する場合は、成形後すぐに焼かずに数十分室温かホイロにおいて生地の伸展性を回復させ、同時に発酵もすすめたほうがふっくら食感のパンに仕上がるようです。
そして、こちらは冷蔵保存して5日めの全粒粉生地。
こうなると、最初のころのようにふくらまなくなってくるので、私はよくピザをつくります。
適当に生地をのばして、ありあわせの具材をのせてオーブントースターで15分。
こんがり、とろり、本格的なピザのできあがり。
この日はちょっとおしゃれにつくってみようと、トマトとフレッシュモッツアレラチーズ、ベーコンをのせて焼きましたが、トマトとチーズの水分でちょっとべちゃっとしてしまいました。
マルゲリータ風にするなら、プチトマトなどの小さめのトマトを使うほうがいいですね。
吉永麻衣子さんの人気の本いろいろ
吉永麻衣子さんの著書は、『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』のほかにもたくさん出版されています。
最新刊は、2019年7月発行の『いつでも焼きたて! すごい! 作りおきパン』(宝島社)。
- 発酵は冷蔵庫で一晩
- 生地は冷蔵庫で3〜5日保存OK
- トースター、フライパン、魚焼きグリルでも焼ける
と、ポイントは『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』とほぼ同様ですが、いままでに紹介されていない生地やアレンジの仕方が紹介されています。
最新刊『いつでも焼きたて! すごい! 作りおきパン』の一番のポイントは「生地をつくるときにボウルの代わりに保存容器を使い、その容器ごと冷凍保存する」ということ。
ボウルを洗うひと手間がなくなって、さらに気軽につくれるということですね。
大きな容器を使うぶん、いちどにつくれる量も多くなるので、「家族が多いから一度にたくさん生地を仕込みたい」というご家庭には、最新刊『いつでも焼きたて! すごい! 作りおきパン』のつくり方がよいかもしれません。
我が家は少人数ですし、不器用な私は容器の内側に生地がべたべついてしまうのも気になるので、今のところはつくりなれた『冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて』のレシピでいこうと思っています。
吉永麻衣子さんの著書は、ほかにもたくさん。
気になる本があったら、チェックしてみてくださいね。