こんにちは、Pandaです。
新型コロナウイルスの影響で、イベントの開催自粛や外出自粛が続き、経済的なダメージが徐々に広まっています。
そんななか、地域専門家マッチングプラットフォーム「ミツモア」をオンラインで運営する株式会社ミツモアが、登録カメラマンを対象に「新型コロナウイルスによる影響」に関する緊急アンケート調査を実施しました。
フリーカメラマンや小規模スタジオの運営者はいま、どのような状況におかれているのでしょうか。
スチールカメラマン、写真スタジオ、ムービーカメラマンが 生の声で語る厳しい現状をシェアするとともに、フリーランスへの公的資金支援策を紹介します。
フリーカメラマンの40%以上が売上半減
株式会社ミツモアでは、登録する登録するスチールカメラマン、写真スタジオ、ムービーカメラマンを対象に、2020年3月25日(水)~2020年3月30日(月)に「新型コロナウイルスによる影響」に関する緊急アンケート調査を実施。455件の回答が寄せられました。
そこから見えてきたのは、フリーカメラマンを取り巻く厳しい状況。
卒業式などの学校関連、ブライダル、出産などの慶事、イベントやライブなどエンタメ系の仕事、観光、建設など、あらゆる分野で撮影が中止、延期となり、大打撃を被っているようです。
「新型コロナウイルスによる影響に関する緊急アンケート調査」概略
- 昨年の3月と今年3月を比べて40%以上が売上半減以下と回答。63%が売上30%以上減少と回答。全体で85%以上のカメラマン・写真スタジオが昨年比で売上減少。
- 観光関係は影響最大級。卒業式シーズンに式典中止などが相次ぎ、学校関係は大打撃、ブライダルも延期が相次ぐ。イベントやライブの撮影も自粛で直接の打撃。
- 建築関係では資材調達が困難となり竣工が遅れ、撮影時期が未定になるケースも。
- 病院関係の撮影は壊滅的。新生児の撮影は病院から禁止されるケースあり。
フリーランスワーカーは仕事がキャンセルになった時点で、見込んでいた売上がゼロになってしまいます。
こうしたなか、価格相場の下落を懸念する声も。
新型コロナウイルスの影響は「リーマンショック以上のものになる」との指摘もありました。
カメラマンのコメント
- 対面が基本の仕事なので、外出自粛となると大打撃。
- 今年3月の学校関係の撮影が全てキャンセルで失望の日々を送っています。
- 3月は予定していたうちの8割がなくなりました。さらに、4月以降の案件がほとんどありません。
- 室内はもちろん、屋外での撮影も減少傾向。
- 建築竣工撮影の場合、建築資材の滞りにより引き渡しが遅れている状況が目立ってきました。
- 観光PR関連(の撮影)がほぼ0。
- 結婚式系は全て中止になり、しかも事情が事情なのでキャンセル料がとれない。
- 企業のセミナーなども自粛のため仕事が激減した。
- イベント撮影が主な収入となっているため、収入面では苦労している。
- 病院に新生児の撮影に行く仕事をしているが、病院から拒否が出て仕事がほぼできない状況。
- 3月~4月のキャンセルで50万円以上、5月の大型案件もキャンセルになりそう。
- このままいけば廃業するしかない。
- こんな時に撮影なんて、という雰囲気がある。
- このまま仕事が減少すれば経営が成り立たなくなり、転業しなければならない。
- 今後不景気になった場合の価格相場の下落が非常に懸念される。 リーマンショック以降相場単価がものすごく下がったが、これ以上下がるとカメラマンという職業自体が成り立たなくなる可能性すら感じる。
厚生労働省、経済産業省の公的支援策
新型コロナウイルスによる影響が日増しに厳しくなっていくなか、3月25日には「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた生活福祉資金貸付制度における緊急小口資金等の特例貸付」がスタートしました
新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた生活福祉資金貸付制度における緊急小口資金等の特例貸付の拡大について
経済産業省でも、実質無利子、無担保の融資制度が発表されています。
どこまで続くか終わりの見えない新型コロナウイルスの影響を乗り切るために、今後、公的支援策が拡充されることを願っています。